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フィギュアとは

フィギュア(英語: figure)とは、人間や動物、キャラクターなどに似せて造られた人形の事を指します。

概要

英語の「figure」の原義は"形"であり、図形や図案、動物の置物、彫刻の事を指す意味合いを持ちます。 日本においては小さな人形の類をフィギュアと呼び、英語圏においては「アクションフィギュア(Action Figure)」、「フィギュリン(figurine)」などと呼ばれています。 「フィギュリン」は、「フィギュア」に縮小辞の付いた縮小形であり、人間や神、動物の姿を象った小さな彫像または塑像を指します。 大航海時代において、帆船の船首に取り付けていた旅の安全を願うお守りで、女神や妖精などの美女の像を「フィギュアヘッド」と呼ぶなど、西欧圏で一般化しました。 趣味の模型や玩具においては「人形」を意味し、鉄道模型やミリタリーモデルなどで使用される言葉になります。

日本では食玩ブーム以降、ミニチュアの代わりとしてフィギュアという言い方が広まりました。 その際、必ずしも人物のミニチュアだけでなく、自動車などの乗り物を始めとして建物、食べ物、植物や動物、昆虫、過去の生き物や空想の世界の物も含め「フィギュア」と呼ばれる様になりました。

歴史

1908年にオーストリアの遺跡で発見された世界最古の人形は、旧石器時代の22000 - 24000年前に作られたものと推定されています。 女性的な形状であったことから『ヴィレンドルフのヴィーナス 』と呼ばれています。 イタリアの南チロル地方では、17世紀以後、松の木を素材に使用した聖人や戦闘中の軍人の木製人形が生産されていました。 日本においては「埴輪」がフィギュアのルーツになるのでしょう。

現代では人形、特にプラスチックで生産されるものが『フィギュア』と呼ばれ、ポリ塩化ビニル製のフィギュアは「PVCフィギュア」と呼ばれています。

ガレージキット

「フィギュア」は幾つかに分類されますが、日本における一般的なフィギュアといえば、「食玩フィギュア」や、プライズゲームや一番くじなどの景品でプライズ品とも呼ばれる「プライズフィギュア」、メーカーが販売している「メーカー・レーベル」などが有りますが、「ガレージキット」はそれらの元になったものになります。

「ガレージキット」とは、模型メーカーによって射出成形で大量生産されるプラモデルに対し、レジンキャストやバキュームフォームのような少数生産向きの方法で作られる組み立て模型のことです。

大量生産を前 提としないため、個人やグループ、小規模なメーカーなどで作られる場合が多く、価格は一般のプラモデルに比べれば高い物となっています。 また組み立てにはある程度の模型製作技術を必要とする場合があります。 また少量生産のため製作者の個性を生かした造形が可能なので、原型を製作した人を「原型製作者」、「原型師」などと呼び、キットのパッケージなどに明示することも良く有ります。

ガレージキットでモデル化される対象は様々ですが、大きく「キャラクターモデル系」と「スケールモデル系」に分けられます。 キャラクターモデル系の主な対象はアニメに登場する少女を中心としたキャラクターで、他にも怪獣・怪人、ロボット、特撮映画やTVに登場するメカ、また原型製作者の個性に基づく多くのオリジナルの造形物が存在します。

スケールモデル系の対象はプラモデルとほぼ同じで、航空機、軍用車両、艦船、自動車、ミリタリーフィギュア、鉄道車両などがありますが、既存のプラモデルや模型のないマイナーなアイテムが選ばれる場合が多い様です。

名称の由来は、欧米において自宅の裏庭などで専門業者顔負けの技術を用いて色々な物を作るバックヤードビルダーの作業場所が主に車庫(ガレージ)であった事、1960年代末にアメリカで流行したガレージロックであるという説が有りますが、これは日本で使われ始めた言葉であり、和製英語の一種ですが英語として通じます。

日本のガレージキット

日本におけるガレージキットは「キャラクターモデル」に端を発しています。 日本では1970年代以前、子供向けの「おもちゃ」でしかキャラクター造形物はありませんでした。 後年になり当時の映像作品を見て成長した世代の一部の愛好者・モデラーが、 劇中のイメージを忠実に再現した、鑑賞に耐える模型を欲するようになります。 しかし市販品はありません、ならば自分で作ってしまおう!と制作に乗り出しました。

「ホビージャパン」誌1979年8月号において歯科用レジンを用いて製作された、FFG 製 1/35 スケールの「ロビー・ザ・ロボット」が発表されたのが日本における個人製作ガレージキットの走りとされています。

当初は素材や製作ノウハウもなく、製作方法も「バキュームフォーム」など一部の方法に限られていたため、製品も大まかな形だけを成型したものが多く、 精密さや再現度は組み立てるモデラーの技術に大きく依存していました。

また細かな部品は「メタルキャスト」といった技術が使われており、異なる素材の接着など完成させるにはかなりの技術を必要としたのです。 1970年代末、『土筆レジンクラフト研究所』の「レジン」や『ニッシリ』の「プラキャスト」などの、二液混合型の無発泡ウレタン樹脂が一般向けに発売されました。 これらを用いて油粘土やシリコーンゴムを使って型取りした既成の部品や絶版の模型キットなどを複製する事が一部のモデラーにより行われるようになります。 その方法や技術が徐々に模型誌上で紹介され始め、この技術の延長として、既成の模型キットや満足の行く造形物が存在しないアイテム、特にSF 作品などに登場するキャラクターやメカニックのアイテムを全て自作した者達が、同じような立体物を欲している人たちのために、自分たちの作ったモデルを複製して頒布するようになります。 そして、『日本SF大会』などのイベントにおいて、ディーラーズルームの片隅で同人誌などと並んで売られはじめたのです。

さらに、無発泡ウレタン樹脂は接着が難しいなどの難点はあったものの、表面のディテールや細かなモールドも再現可能であったため、完全な自作の原型を無発泡ウレタン樹脂で複製したガレージキットが登場するにいたります。 こうした動きの中で1980年代初頭には大阪の『海洋堂』や『ボークス』などの模型店が、怪獣や特撮メカニックの無発泡ウレタン樹脂製キットを自社商品として販売しはじめました。

同時期、大阪で『ゼネラルプロダクツ (現ガイナックス) 』が創業し、独自に製作したT シャツやマグカップなどのSF 関連商品とともにレジンキャストやバキュームフォーム、ホワイトメタル製のガレージキットを数多く販売しはじめました。

こうして、限られた同好の士のためだけに分け与えるアマチュアの行為という形で誕生したガレージキットは次第に本来の意味を飛び出し、模型店や中小 模型メーカーによって、大手模型メーカーの出さない市場性が低いとされるアイテムを自社商品として流通させる商業量産品としての性格も併せ持つようになって行ったのです。 さらにその流れと歩調を合わせるように、かつては扱いにくく、満足な複製品を作るのが難しかった素材もメーカーの努力により技術開発が急速に進化して行き、成型技術の発達とあいまってキット製作者は原型のままに近い質の高い成型品が提供できるようになりました。

1985年には、『ゼネラルプロダクツ』によってガレージキットの頒布会として「ワンダーフェスティバル」 (ワンフェス) が開催されるようになり、愛好者の間で自作ガレージキットの取引が盛んに行われるようになります。 その後は市場も拡大し、少量多品種のガレージキットを専門に製造するメーカーも登場しました。

そして、組み立て易くなったとはいえ、技術を必要とするガレージキット。 その普及と共に、模型は欲しいが組み立てる技術のないファンの声に応え、完成模型が発売されることになります。 この完成模型が発展、普及し、今現在「フィギュア」と呼ばれるものになったのです。