ソフビ

ソフビとは

『ソフビ』はソフト塩化ビニールのことを略した言葉ですが、
ホビーの視点では、ソフト塩化ビニールで作られた人形やフィギュアのことを指し、
ソフビ人形・ソフビフィギュアとも呼ばれます。

戦後の日本では様々なおもちゃが作られるようになりました。
それまでのおもちゃは素材はブリキやセルロイドなどで、
ゼンマイ・ゴムが動力のものが多く生産されていました。
戦後の統治下の日本では、主に輸出用としてソフトビニールやプラスチック製のおもちゃが
生産されていました。
安価でありながら、日本人の高い技術力で生産される精密なおもちゃは
世界でも高い評価を受けていたようです。

近年はPVC製のフィギュアが多く流通するようになりましたが、
ソフビ人形の歴史は長く、人気は長く続いています。
当時に作られていたレアなソフビ人形は
大変高価な価格で買取されることもあります。

ソフビ(人形)の特徴

①柔らかい
プラスチックやPVC製のフィギュアとは異なり、柔らかいので
手足などを曲げることが出来ます。
関節保持力が高いので、好きなポージングにすることが可能です。

②中が空洞
家にあるソフビ人形の頭をポコっとはずして中を見た人もいるはずです。
一回はずすと、はまりにくいんですよね…

③軽い
子どもの頃に小さなウルトラマンやキューピーのソフビをぎゅっと
握りしめていた記憶がありませんか?
軽いので、子供たちがお気に入りのソフビ人形をずっと手に握っていられますね。

④壊れにくい
それまでおもちゃの原料の主流であったセルロイドは劣化しやすく、
燃えやすかったりと耐久性がありませんでした。
ソフビは柔らかく、ある程度の力を加えても割れたりすることはありません。
子供が遊ぶおもちゃですので、安全性の高さは必要ですね。

ソフビ人形の種類

ソフビは高価なメーカー品のものから、ガチャガチャで入手できるもの、
食玩として売られているものなど、多岐にわたります。
買取価格が高価になることが多いソフビのシリーズをご紹介します。

①ゴジラ・ガメラや、怪獣のソフビ

1954年にゴジラ映画が放映され、日本ではゴジラなどの怪獣ブームとなりました。
1964年にマルサン商店がゴジラなどの怪獣のソフビフィギュアを発売し、
全国で爆発的な人気となりました。
これをきっかけに多くのソフビ人形が日本で作られるようになります。
それまでソフビは女の子のおままごとの人形などが主流でしたが、
このゴジラのソフビが怪獣ソフビの人気の火付け役となったのです。
ゴジラだけでなく、ガメラやキングギドラなど人気の怪獣が多く生産されました。
希少価値の高いマルサン・ブルマァクのソフビが高価買取となることが多いです。

ゴジラ・ガメラなどの主要な怪獣も高価買取になることが多いですが
レアキャラの怪獣にプレミアが付き、思わぬ高価買取になることがあります。
マルサン ガラモン
マルサン ギャンゴ
ヨネザワ レッドバロン
ブルマァク ビッグマッハバロン
などが挙げられます。

 

②ウルトラマンシリーズ

男の子たちのヒーローといえば、ウルトラマン。
おもちゃ屋さんで、ぎゅっと手に握れるサイズのウルトラマンのソフビから
30㎝くらいの大きなウルトラマンまで、今でもよく目にします。
BANDAIさんのウルトラソフビシリーズが有名ですが、発売されたのは1980年代のことです。
レアなものとしてはゴジラシリーズと同じくマルサン・ブルマァクが知られています。
買取り価格は圧倒的に高くなります。
1966年に『ウルトラQ』の放送が始まり、マルサン商店が発売したソフビが
ウルトラマンソフビの元祖です。
その後、マルサンの元社員によって設立された
ブルマァクがマルサンの金型を引き継ぐ流れとなり、
怪獣ブームが去ったあと、一度は下火となったソフビの人気は再燃したのです。

ブルマァク ウルトラセブン
ポピー ウルトラマンレオ
ブルマァク ウルトラマンタロウ
など、昭和当時のソフビ人形は何十万という高価な価格でやり取りされることがあります。

 

ソフビの主要メーカー

マルサンは、日本で初めてソフビを販売し、怪獣ソフビブームのきっかけとなった会社です。
1947年創業のマルサンは1966年にテレビ放送が始まったウルトラQ・ウルトラマンの怪獣ソフビを
製造しました。
怪獣のソフビ人形は瞬く間に大ヒットし、怪獣ソフビブームとなりました。
ウルトラセブンやゴジラ・ガメラなども連続ヒットしましたが、経営難に陥り倒産します。

ブルマァクは1969年、前年に倒産したマルサンの元社員によって設立されました。
第1次怪獣ブームが去った後だったため、
創業当初はキャラクターのソフビは製作していませんでしたが、
ウルトラマンシリーズが再放送されるようになると、再び子どもたちの間で
怪獣ソフビが人気となりました。
マルサンで造られていたソフビの金型を継承していたブルマァクは
再びウルトラマンシリーズのソフビの製造を始めます。
ブルマァクの営業活動は消費者だけに向けではありませんでした。
ウルトラマンシリーズを製作していた円谷プロ、テレビ局に新シリーズの
製作依頼も行っていました。
新シリーズが始まったことに伴い、怪獣ソフビの人気は再燃します。
第2次怪獣ブームです。
『怪獣ブースカ』『ゴジラ』『仮面ライダー』『デビルマン』『ミラーマン』
『宇宙猿人ゴリ』など作品は多数ありました。

ポピーはバンダイのグループ会社です。
1977年、第2次怪獣ブームの終焉・オイルショックの影響により
姿を消したブルマァク。
1979年、ザ・ウルトラマンやウルトラマン80などが始まったこの時期に
ポピー キングザウルスシリーズが発売されました。
既に超合金マジンガーZで脚光を浴びていたポピーでしたが、
このキングザウルスシリーズでも人気を博しました。

当時物・レア物は驚くほどの買取価格

先述した通り、マルサン・ブルマァクのソフビはすでに製造されていないため
希少性が高く高価買取になることがあります。

マルサン ガラモン
ブルマァク マッハバロン
ポピー ジャンボマシンダー

など、驚くほどの高価買取になるソフビは多数あります。
ソフビは他のおもちゃに比べると安価で入手しやすい玩具ですが、
ソフビ人形が生産されていた『当時物』やそもそも生産された数が少ない『レア物』
はもはや骨董品の扱いです。
もしかしたらおうちの倉庫の奥で眠っているかもしれません!

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広島市安佐南区古市のグリーンスタイルではソフビ人形・ソフビフィギュアの買取を
しています。
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